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親子の固定ページで同じテンプレートを使う

説明

固定ページのテンプレートファイルは「page.php」か、ページ名(スラッグ)または投稿IDを指定したテンプレートファイルになる。固定ページでページデザインが数パターンある場合、通常は「page.php」で振り分けることになるが、もう少しスマートにできないか考えてみた。

適切なテンプレートファイルを用意してテンプレート内の振り分け処理を無くす」に記載したように、固定ページのテンプレートファイルは「page-ページ名.php」「pege-投稿ID.php」「page.php」の順に検索され、先に見つかったファイルを使ってページを表示する。

通常はこの通りなのだが、厳密には「page-ページ名.php」の前にその固定ページのカスタムフィールドに'_wp_page_template'にテンプレートファイル名を指定されていると、そのテンプレートファイルが最優先となる。カスタムフィールド名が'_'から始まっていることからわかるようにWordPressシステムが内部で使用するだと思われ、固定ページの編集ページからは登録できないようになっているが、これに対処する方法は存在する。

方法の1つが、WordPressシステムが get_post_meta関数で'_wp_page_template'の値を取得する際にフィルターで対応する方法である。具体的には、親の固定ページのページ名を'terms'として'page-terms.php'を準備。その子の固定ページでも同じテンプレートファイルを使用する。テーマのfunctions.phpに次のようなコードを追加すればいい(mytheme_の部分は適宜書き換えを)。

add_action( "get_post_metadata", 'mytheme_get_post_metadata', 10, 4 );
if ( ! function_exists( 'mytheme_get_post_metadata' ) ) {
	function mytheme_get_post_metadata( $meta_id, $object_id, $meta_key, $single ) {
		if ( $meta_key == '_wp_page_template' ) {
			$page = get_page( $object_id );
			switch ( ( $page->post_parent != 0 )? get_page( $page->post_parent )->post_name: $page->post_name ) {
				case 'terms':
					return 'page-terms.php';
			}
		}
	}
	return null;
}

get_post_metadataフィルターはget_post_meta関数の実行時に呼び出されるフィルターである(関数名とフィルター名が違うのでちょっとわかりにくいかも)。パラメータ$meta_keyが'_wp_page_template'の場合に条件判断を行い、その返り値としてテンプレートファイル名を返している。

この例では、ページ名(post_name)で判断しているが、タイトル(post_title)や投稿IDなどで振り分けることもできる。親子関係以外の複数の固定ページで同じテンプレートファイルを使用することも簡単だ。


最終更新 : 2013年03月20日 22:53


お勧め

get_post_time(2018年5月27日 更新)

mixed get_post_time( [ string $d = 'U' [ , bool $gmt = false [ , mixed $post = null [ , bool $translate = false ] ] ] ] )
パラメータ$dで指定されたフォーマットに従って投稿データの投稿時刻を取得する。

has_tag(2012年1月17日 更新)

bool has_tag( [ mixed $tag = '' [ , mixed $post = null ] ] )
投稿記事に投稿タグが付属しているか調べる。

delete_term_meta(2018年5月27日 更新)

bool delete_term_meta( int $term_id, string $meta_key [ , mixed $meta_value = '' ] )
タームのメタ情報を削除する。

wp_save_post_revision(2023年4月3日 更新)

int | WP_Error | void wp_save_post_revision( int $post_id )
現状の投稿のリビジョンを作成する。

safecss_filter_attr(2023年3月31日 更新)

string safecss_filter_attr( string $css [ , string $deprecated = '' ] )
インラインスタイルをサニタイズする。