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固定ページを投稿ページ用テンプレートファイル(single.php)で表示する

説明

固定ページと投稿ページのデザインが共通の場合、同じ内容のsingle.phpとpage.phpを用意すれば事足りるが、デザインの修正時は二度手間になってしまう。そこで、固定ページをsingle.phpで表示するようにできないか考えてみた。

テンプレートファイルは、リクエストURLに応じて投稿情報を取得したあと、/wp-includes/template-loader.phpにて投稿情報の状態に応じて適切なテンプレートファイルを読み込む仕組みになっている。リクエストURLが固定ページ、すなわち is_page関数の戻り値がtrueの場合は、get_page_template関数にてテーマ内のpage.phpなどの固定ページ用テンプレートファイルが存在するか調べ、存在する場合は読み込みを、存在しない場合は別のテンプレートファイルを探すようになっている(ほとんどのテーマでは、index.phpになる)。

get_page_template関数をトレースしていくと、page_templateフィルターが実行されていることがわかったので、このフィルターを使うことで固定ページをsingle.phpで表示するようにしてみた。具体的に自テーマのfunctions.phpに追加するコードは次の通り(「mytheme_」の部分は適宜置き換えて使用していただきたい)。

function mytheme_singular_template( $template ) {
	if ( $template == '' )
		$template = locate_template( array( 'single.php' ) );
	return $template;
}
add_filter( 'page_template', 'mytheme_singular_template' );

このフィルター関数が呼び出されるタイミングは、テーマ内の固定ページ用テンプレートファイルの検索後である。テーマに固定ページ用テンプレートファイルがなかった場合は、パラメータ$templateの値は''となるので、その場合にのみ locate_template関数を使ってsingle.phpを探し、その結果を返すようにしている。このようにすることで、後でpage.phpが用意された場合はそれが適用されるし、仮にsingle.phpが見つからなかった場合は最終的にindex.phpが適用されるようになる。

こんなレアケースに遭遇した場合はお試しください。


最終更新 : 2013年07月31日 18:17


お勧め

wp_save_post_revision(2024年1月10日 更新)

int | WP_Error | void wp_save_post_revision( int $post_id )
現状の投稿のリビジョンを作成する。

get_the_author_posts_link(2019年8月21日 更新)

string get_the_author_posts_link( )
投稿者アーカイブページのリンクを取得する。

get_year_link(2012年2月2日 更新)

string get_year_link( mixed $year )
年アーカイブのURLを取得する。

register_taxonomy(2022年6月1日 更新)

WP_Taxonomy | WP_Error register_taxonomy( string $taxonomy, array | string $object_type, array | string $args = array() )
タクソノミーを登録する。

wp_add_object_terms(2013年8月6日 更新)

mixed wp_add_object_terms( int $object_id, mixed $terms, mixed $taxonomy )
投稿情報などにタクソノミーを追加する。