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投稿内容に応じてwpautopを制御する

説明

投稿内容を表示する the_content関数では、 wpautop関数がフィルターの1つとして呼び出され、改行をbrタグに変換したり、pタグで調整したりする。この機能自体は便利なのだが、きちんとデザインされたHTMLソースを流し込んだ場合はこの機能は好ましくない。そんなわけで、記事内容に応じてwpautop関数を制御できないか考えてみた。

制御方法について検討したのは、

  • a) いくつかのカテゴリを限定する
  • b) カスタムフィールドを使う
  • c) 投稿内容に特定のコメントを入れる

といった感じ。これらの選択肢の中で最終的に決定したのは、「特定のコメントを入れる」方法になる。この方法を選択した理由は、コメントの場合は投稿内容の文字列だけで処理を判断できるためだ。

自テーマのfunctions.phpに追加するコードは次の通り。

function noautop( $content ) {
	if ( strpos( $content, '<!--noautop-->' ) !== false ) {
		remove_filter( 'the_content', 'wpautop' );
		$content = preg_replace( "/\s*\<!--noautop-->\s*(\r\n|\n|\r)?/u", "", $content );
	}
	return $content;
}
add_filter( 'the_content', 'noautop', 1 );

ポイントは add_filter関数の第3パラメータに1を指定しているところ。これにより、the_content関数のフィルター関数として、最優先に実行することができる。noautop関数では、投稿内容に特定のコメント(ここでは'<!--noautop-->')の有無を調べ、あった場合にはwpautop関数をフィルターから外し、そのコメント自身を消去している。

さて制御方法の検討段階では、投稿内容にショートコードを含めることも検討した。ショートコードで制御できるかを調べる段階で、wpautop関数の実行直後にショートコードが実行されることがわかった。これまでショートコードの実行タイミングをあまり意識していなかったが、この点は押さえておいたほうがいいだろう。


最終更新 : 2013年08月13日 15:07


お勧め

get_block_editor_settings(2021年8月17日 更新)

array get_block_editor_settings( array $custom_settings, WP_Block_Editor_Context $block_editor_context )
ブロックエディター設定内容を取得する。

urldecode_deep(2019年3月13日 更新)

mixed urldecode_deep( mixed $value )
変数内の文字列についてURLデコード処理を行う。

user_can(2018年5月27日 更新)

bool user_can( mixed $user, string $capability )
ユーザの権限を調べる。

get_locale(2019年1月15日 更新)

string get_locale( )
現在のロケール情報('ja'や'en_US'など)を取得する。

get_comment_time(2023年4月3日 更新)

string get_comment_time( [ string $format = '' [ , bool $gmt = false [ , bool $translate = true [ , int | WP_Comment $comment_id = 0 ] ] ] ] )
コメント投稿日時を取得する。