いまさらだけどツールバー(admin bar)を使う

説明

これまでツールバーを積極的に活用することはなく、もっぱら show_admin_bar関数を使って非表示にしていた。そんなわけで、ツールバーについてはほとんど知識がなく、ソースコードを眺めながら使ってみた。

admin-bar.phpとclass-wp-admin-bar.php

ツールバーに深く関連するのがadmin-bar.phpとclass-wp-admin-bar.phpである。class-wp-admin-bar.phpにはWP_Admin_Barクラスが定義されており(これはフィルターによって変更可能)、ツールバーをコントロールする。次の図は、管理者がログインしている状態のツールバーで、上部が管理側、下部がコンテンツ側を示す。

ツールバーとメニューの優先度

このようにツールバーに表示されるメニュー内容は、管理側とコンテンツ側で異なる。また、ログイン中のユーザーが持つ権限によって変わり、例えば「+新規」メニューは投稿編集権限があるユーザーのみ表示される。

add_action関数の優先度

ツールバーに表示されているメニューは、WP_Admin_Barクラスのadd_menusメソッドにより add_action関数を使って指定されており、赤字はその優先度となる。具体的には、ツールバー左端のWordPressアイコンは次のように指定されている。

add_action( 'admin_bar_menu', 'wp_admin_bar_wp_menu', 10 );

add_menusメソッドで登録された'admin_bar_menu'アクションは、 wp_admin_bar_render関数内で実行される。

do_action_ref_array( 'admin_bar_menu', array( &$wp_admin_bar ) );

テーマやプラグインで独自のメニューを追加する際はこのアクションを利用する。その際、add_action関数の第3パラメータが表示位置を決定する上でポイントになる。検証のため、テーマのfunctions.phpに次のようなコードを追加する。

add_action( 'admin_bar_menu', 'my_admin_bar_menu', $priority );

function my_admin_bar_menu( $wp_admin_bar ) {
	$wp_admin_bar->add_menu( array(
		'id'     => 'mylink',
		'title'  => 'mylink',
		'href'   => 'https://ja.wordpress.org/',
	) );
}

$priorityの値を変更しながら「mylink」の表示位置を確認。

$priorityの値ツールバーの表示
9WordPressロゴの左に「mylink」が表示される
15WordPressロゴの右に「mylink」が表示される
75+新規の右に「mylink」が表示される

「mylink」の表示位置の違いは一目瞭然である。

ツールバーの右側に追加するには

さて、$priorityの値をどんなに変更してもツールバーの右側にメニューを表示することはできない。右側に追加するには、先のコードに青字の部分を追加する必要がある。

add_action( 'admin_bar_menu', 'my_admin_bar_menu', $priority );

function my_admin_bar_menu( $wp_admin_bar ) {
	$wp_admin_bar->add_menu( array(
		'parent' => 'top-secondary',
		'id'     => 'mylink',
		'title'  => 'mylink',
		'href'   => 'https://ja.wordpress.org/',
	) );
}

さきほどと同様、$priorityの値を変更しながら「mylink」の表示位置を確認してみる。

$priorityの値ツールバーの表示
2検索アイコンの右に「mylink」が表示される
5検索アイコンの左に「mylink」が表示される
8「こんにちは、〇〇さん」の左に「mylink」が表示される

ツールバーの右側部分は優先度が高めで、「こんにちは、〇〇さん」の右側であれば7より小さい値を、左側であれば7より大きい値を指定することになる。


ツールバーに独自メニューを追加する際の表示位置に関しては以上となる。標準メニューと同じ優先度を指定(または省略)した場合は、add_action関数で呼び出すタイミングが影響するので、明示的に異なる値を指定すべきだ。


最終更新 : 2019年10月17日 14:25


お勧め

get_the_date(2018年5月27日 更新)

mixed get_the_date ( [ string $d = '' [ , mixed $post = null ] ] )
パラメータ$dで指定したフォーマットで投稿日を取得する。

is_php_version_compatible(2019年5月10日 更新)

bool is_php_version_compatible( string $required )
PHPバージョンの互換性を調べる。

in_category(2018年5月27日 更新)

bool in_category( mixed $category [ , mixed $post = null ] )
投稿情報が指定したカテゴリーに属しているか調べる。

get_category(2018年5月27日 更新)

mixed get_category( mixed $category [ , string $output = OBJECT [ , string $filter = 'raw' ] ] )
IDを指定してカテゴリー情報を取得する。

add_action(2018年5月27日 更新)

bool add_action( string $tag, mixed $function_to_add [ , int $priority = 10 [ , int $accepted_args = 1 ] ] )
WordPressシステムの関数にアクション関数を追加する。