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個人データのエクスポートメール向けに追加された新フィルター

説明

先週「WordPress 5.4 RC3」が公開され、正式リリースまであと1週間。ブロックエディターの機能強化が目立つわけですが、地味な変更点もちらほらと。今回はその中の1つ、「個人データのエクスポート」機能に関連するフィルターを紹介する。

「個人データのエクスポート」機能では、サイト投稿者などからのリクエストに対応するもので、その方の個人データのリンク(ダウンロード先)を記載したメールを送信する。そのメール送信には wp_mail関数が使用されており、これまでは次のような呼び出しになっていた。

$mail_success = wp_mail( $request_email, $subject, $content );

パラメータ$request_emailには送信先メールアドレスが、$subjectにはメールタイトルが、$contentにはメール本文が格納されており、それぞれ対応するフィルターでカスタマイズできるようになっている。

5.4ではwp_mail関数の呼び出しにおいてパラメータ$headersが追加され、その直前にwp_privacy_personal_data_email_headersフィルターを実行するように変更された。

$headers = apply_filters( 'wp_privacy_personal_data_email_headers', $headers, $subject, $content, $request_id, $email_data );

$mail_success = wp_mail( $request_email, $subject, $content, $headers );

パラメータ$headersの初期値は''で、上記のフィルターを使うことで任意のヘッダー情報を指定できる。

なお、サーバーのメール送信プログラム(sendmail)の設定によってはヘッダー情報が無視されたり、除外されたりする場合があるので、その点は留意したい。


最終更新 : 2020年04月02日 11:21


お勧め

get_next_image_link(2021年7月25日 更新)

string get_next_image_link( [ string | int[] $size = 'thumbnail' [ , string | false $text = false ] ] )
次の添付ファイルへのリンクを取得する。

wp_after_insert_post(2020年12月11日 更新)

void wp_after_insert_post( int | WP_Post $post, bool $update, WP_Post $post_before )
投稿情報を保存した後にアクションを実行する。

wp_save_post_revision(2024年1月10日 更新)

int | WP_Error | void wp_save_post_revision( int $post_id )
現状の投稿のリビジョンを作成する。

wp_debug_backtrace_summary(2012年6月15日 更新)

mixed wp_debug_backtrace_summary( [ string $ignore_class = null [ , int $skip_frames = 0 [ , bool $pretty = true ] ] ] )
デバッグ用の呼び出し情報を取得する。

nocache_headers(2018年5月27日 更新)

void nocache_headers( )
ブラウザのキャッシュを無効にするHTTPヘッダーを出力する。