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説明
来月にリリースされるWordPress 5.5に向けてBeta 1~4と公開が続いている。「WordPress 5.5 Beta 4(以降Beta 4)」のソースコードを見ていくと、テンプレートパーツを取得する関数にパラメータが追加されていた。
はじめに、この記事は公開された5.5 Beta 4をもとにしており、正式リリースの際に変更される可能性があることを予めお断りする。
追加されるパラメータの影響
今回パラメータが追加された関数は、テンプレートパーツを取得するか、それに関連するものである。具体的な例として get_header関数の宣言は次のように変更されている。
function get_header( $name = null, $args = array() ) {
青字の$argsが追加されたパラメータであり、その内容は配列となる。追加されたパラメータ$argsは、関数中のアクションにも影響を与えている。
関数 | アクション |
get_header | do_action( 'get_header', $name, $args ); |
---|---|
get_footer | do_action( 'get_footer', $name, $args ); |
get_sidebar | do_action( 'get_sidebar', $name, $args ); |
get_template_part | do_action( "get_template_part_{$slug}", $slug, $name, $args ); do_action( 'get_template_part', $slug, $name, $templates, $args ); |
パラメータ$argsはテンプレートパーツを読み込む locate_template関数のパラメータとして引き継がれ、最終的にテンプレートパーツファイルを読み込む load_template関数へ引き継がれる。このパラメータ$argsが一連の処理の流れの中で何かに使用される様子はないが、テンプレートパーツからアクセス可能である。
このことを確認のため、標準テーマ「Twenty Twenty」のindex.phpにあるget_header関数のパラメータを追加する
get_header( null, array( 'test' => 'OK' ) );
続いてheader.phpに次の行を追加する。
var_dump( $args );
ブラウザでトップページにアクセスし、出力されたHTMLソースを確認。index.phpのget_header関数に指定した配列の内容がheader.phpで出力されている。
array(1) {
["test"]=>
string(2) "OK"
}
返り値がfalse
上記の4つの関数はもう1つ変更されている。それは各関数で呼ばれているlocate_template関数の返り値を判定し、その返り値が''(テンプレートパーツのファイルが存在しない)の場合は各関数の返り値としてfalseを返すようになったことである。
if ( ! locate_template( $templates, true, false, $args ) ) {
return false;
}
なおテンプレートパーツのファイルが読み込まれた場合は何も返さない(nullが返る)ので、テンプレートファイルで判定する場合はfalseかどうかの判定となる。
最終更新 : 2020年08月12日 08:26
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