この記事は最後に更新してから1年以上経過しています。

新規投稿時の本文プレースホルダーテキストを変える

説明

ブロックエディターに影響を与えるフィルターは多数存在する。今回紹介するフィルターはその1つで、新規投稿時の本文ブロックのプレースホルダーテキストを変更するものだ。

新規投稿時の段落ブロック

新規投稿時、初期状態の本文は空になり、ブロックエディターでは本文部分に段落ブロックが割り当てられている。この段落ブロックのプレースホルダーテキストは、5.0から『文章を入力、または / でブロックを選択(Start writing or type / to choose a block)』だったが、5.8では次のよう『ブロックを選択するには「/」を入力(Type / to choose a block)』に変更された。

5.8ではプレースホルダーテキストが変更された

これは、従来のテキストがやや冗長な感じだったため、通常の段落ブロックのプレースホルダーテキストに合わせて短めに変更された(参考)。

プレースホルダーテキストを変える

新規投稿時の本文プレースホルダーテキストは、write_your_storyフィルターを使うことで変更できる。このフィルターは5.0でブロックエディターが正式に導入されたタイミングで追加されていたのだが、すっかり見落としていた。

このフィルターを使って実際にプレースホルダーテキストを変更できるか確認する。テーマのfunctions.phpに追加するコードは次の内容になる。

function mytheme_write_your_story( $text, $post ) {
	return date( '今日はY年n月j日です' ) . '😀';
}

add_filter( 'write_your_story', 'mytheme_write_your_story', 10, 2 );

編集したfunctions.phpファイルを更新し、「投稿」-「新規追加」メニューを選択。ブロックエディターの本文プレースホルダーテキストは、次のように変更された。

プレースホルダーテキストを変更した一例

プレースホルダーテキストには、上記のようにHTMLエンティティが指定できる。一方、>や<はエスケープされるため、HTML要素を含めても意図した表示にはならず、テキスト内に改行コードを含めても複数行で表示されることはない。

なお規投稿時の本文プレースホルダーテキストは、この段落ブロックにフォーカスが移った瞬間に『ブロックを選択するには「/」を入力』に切り替わり、以降は切り替わった内容がそのまま維持される。

write_your_storyフィルターを使って、ヒントになるようなメッセージを表示しても面白いのではないだろうか。


最終更新 : 2021年09月09日 15:07


お勧め

add_shortcode(2018年5月27日 更新)

void add_shortcode( string $tag, mixed $func )
ショートコード(独自タグ)を追加する。ショートコードは、投稿記事内でテキスト内容がない[tag]や、テキストを内包する[tag]テキスト[/tag]の書式で使用できる独自タグのこと。標準の状態では、 the_content関数によって表示する直前のフィルター処理内でパラメータ$funcで指定した関数・メソッドが実行される。

get_user_setting(2022年1月31日 更新)

mixed get_user_setting( string $name [ , string $default = false ] )
ユーザーインターフェイス設定を取得する。

have_posts(2018年5月27日 更新)

bool have_posts( )
次の投稿データが存在するかを調べる。

in_category(2018年5月27日 更新)

bool in_category( mixed $category [ , mixed $post = null ] )
投稿情報が指定したカテゴリーに属しているか調べる。

add_feed(2024年6月24日 更新)

string add_feed( string $feedname, callable $callback )
フィードを追加する。