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新テーマ「Twenty Twenty-Three」にはfunctions.phpがない

説明

WordPress 6.1に同梱された新テーマ「Twenty Twenty-Three」を見てみると、そこには見慣れたfunctions.phpがない。Full Site Editing(FSE)対応テーマってこんな感じなのかと思いつつ、テーマの設定がどうなっているのか調べてみた。

ブロックベースのテーマ

テーマを「Twenty Twenty-Three」に切り替え、出力された内容を見てみると、サイト共通のfeedリンクが出力されている。このことからテーマに'automatic-feed-links'が適用されていることがわかったので、WordPressのソースコードを検索すると、wp-includes/theme.php の中に「_add_default_theme_supports」というプライベート関数が見つかった。

function _add_default_theme_supports() {
	if ( ! wp_is_block_theme() ) {
		return;
	}

	add_theme_support( 'post-thumbnails' );
	add_theme_support( 'responsive-embeds' );
	add_theme_support( 'editor-styles' );
	/*
	 * Makes block themes support HTML5 by default for the comment block and search form
	 * (which use default template functions) and `` and `` shortcodes.
	 * Other blocks contain their own HTML5 markup.
	 */
	add_theme_support( 'html5', array( 'comment-form', 'comment-list', 'search-form', 'gallery', 'caption', 'style', 'script' ) );
	add_theme_support( 'automatic-feed-links' );

	add_filter( 'should_load_separate_core_block_assets', '__return_true' );
}

この関数はバージョン5.9.0で追加されたもので、setup_themeアクションのコールバック関数として定義されており、従来からテーマの設定を行う際に利用しているafter_setup_themeアクションより先に実行するものだった。

_add_default_theme_supports関数の中身を見てみると、 wp_is_block_theme関数によりテーマがブロックベースのテーマなのか判定し、ブロックベースのテーマでない場合はなにもしない。ブロックベースのテーマの場合は、 add_theme_support関数によりいくつかの機能を追加している。これらの機能に過不足があった場合は、テーマのfunctions.phpに記述することになるようだ。


最終更新 : 2022年10月06日 12:56


お勧め

delete_post_meta(2018年5月27日 更新)

bool delete_post_meta( int $post_id, string $meta_key [ , mixed $meta_value = '' ] )
投稿情報のカスタムフィールド情報を削除する。

wp_is_numeric_array(2018年5月27日 更新)

bool wp_is_numeric_array( mixed $data )
数値キーのみの配列か調べる。

get_tag_regex(2013年8月3日 更新)

string get_tag_regex( string $tag )
HTMLタグの正規表現パターンを取得する。

get_all_page_ids(2012年5月30日 更新)

array get_all_page_ids( )
全ページ(post_typeが'page')の投稿IDを取得する。

the_post_thumbnail_caption(2018年5月27日 更新)

void the_post_thumbnail_caption( mixed $post = null )
投稿ページのサムネイル(アイキャッチ画像)キャプションを表示する。