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説明
バージョン6.2では記事検索機能を備えたWP_Queryクラスにsearch_columnsパラメータが追加される。標準のキーワード検索では、タイトル(post_title)、本文(post_content)、抜粋(post_excerpt)が対象になっているが、search_columnsパラメータを使うと対象を絞り込めるようになる。
search_columnsパラメータ
まずはsearch_columnsパラメータの仕様を確認。Docコメントには次のように記述されており、'post_title'、'post_excerpt'、'post_content'の組み合わせを配列で指定できるようだ。
Array of column names to be searched. Accepts 'post_title',
'post_excerpt' and 'post_content'. Default empty array.
search_columnsパラメータの効果を確認するため、タイトルに「world」が含まれる投稿とは別に、本文に「world」を含めた投稿を追加する。まずはこれで「world」が含まれる投稿を検索してみる。
$query = new WP_Query( ['s'=>'world'] );
if ( is_array( $query->posts ) ) {
foreach ( $query->posts as $post ) {
printf( '%d: %s<br />', $post->ID, esc_html( $post->post_title ) );
}
}
上記のコードの実行結果は次の通りで2つの投稿が検索された。
1: Hello world!
1030: 本文に〇〇!
今度はsearch_columnsパラメータに'post_title'のみの配列を追加してみる。
$query = new WP_Query( [
's' => 'world',
'search_columns' => ['post_title']
] );
これで検索結果は1件となり、タイトルに「world」が含まれるもののみとなった。
1: Hello world!
次はsearch_columnsパラメータの'post_title'を'post_content'に変更してみる。
$query = new WP_Query( [
's' => 'world',
'search_columns' => ['post_content']
] );
この場合の検索結果は、本文に「world」が含まれ1件のみとなった。
1030: 本文に〇〇!
以上のように、バージョン6.2ではWP_Queryクラスにsearch_columnsパラメータを指定することで、キーワード検索の対象を限定できるようになった。
post_search_columnsフィルター
バージョン6.2ではsearch_columnsパラメータの追加にあわせてpost_search_columnsフィルターが追加された。
$search_columns = (array) apply_filters( 'post_search_columns', $search_columns, $search, $query );
このフィルターの第1パラメータ$search_columnsにはWP_Queryオブジェクトが受け取ったsearch_columnsパラメータをパースした内容が格納されており、このフィルターを使用することでキーワード検索の対象を変更できる。
なおこのフィルターの返り値はデフォルトの検索対象である3つのカラムと比較され、3つのカラム以外は検索対象にはならない。仮に'post_name'を含めてもそれが検索対象になることはない。
最終更新 : 2023年03月30日 12:40
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add_shortcode(2018年5月27日 更新)
get_user_setting(2022年1月31日 更新)
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in_category(2018年5月27日 更新)
add_feed(2024年6月24日 更新)