説明
array query_posts( mixed $query )
投稿情報を条件を指定して検索し、マッチしたすべてのデータをグローバル変数$postsに、その先頭データを$postにロードする。
パラメータ
- $query検索条件を指定する文字列または連想配列。文字列の場合はname=valueの形式で指定し、複数の条件はname1=value1&name2=value2のように'&'の後に続ける。主なキーワードは次の通り(一部は連想配列のみで有効)。
キーワード 意味 p 投稿ID post__in 取得する投稿IDを配列で指定(検索条件は必ず連想配列を使う) post__not_in 除外する投稿IDを配列で指定(検索条件は必ず連想配列を使う) ignore_sticky_posts 先頭固定表示(sticky)の投稿情報を含めない場合はtrueを指定(省略時はfalse) s 検索キーワード(投稿タイトル、抜粋および本文を検索([4.5.0]抜粋が追加)) sentence 検索キーワードを区切り文字で分割しない場合はtrueを指定(省略時はfalse) title [4.4.0]投稿タイトルを指定して検索 exact 検索キーワードを完全一致にする場合はtrueを、部分一致の場合はfalseを指定(省略時はfalse) cat 何れかのカテゴリーに属する投稿情報はカテゴリーIDを、何れのカテゴリーにも属さない投稿情報は-を付けたカテゴリーIDを指定(複数指定する場合は,で区切る) category__in 何れかのカテゴリーに属する投稿情報をカテゴリーID(複数指定する場合は ,で区切る文字列ではなく連想配列を使う)で検索category__not_in 何れのカテゴリーにも属さない投稿情報をカテゴリーID(複数指定する場合は ,で区切る連想配列を使う)で検索category_name 投稿情報の属するカテゴリーのスラッグ(複数指定する場合は,で区切る) tag 何れかのタグが設定された投稿情報はタグスラッグ(複数指定する場合は,で区切る)で、すべてのタグが設定された投稿情報はタグスラッグを+で区切って指定 tag_slug__and すべてのタグが設定された投稿情報をタグスラッグ(複数指定する場合は,で区切る)で検索 tag_slug__in 何れかのタグが設定された投稿情報をタグスラッグ(複数指定する場合は,で区切る)で検索 tag__and すべてのタグが設定された投稿情報をタグID(複数指定する場合は,で区切る)で検索 tag__in 何れかのタグが設定された投稿情報をタグID(複数指定する場合は,で区切る)で検索 tag__not_in 何れかのタグも設定されていない投稿情報をタグID(複数指定する場合は,で区切る)で検索 meta_key カスタムフィールドの名前 meta_value カスタムフィールドの値 meta_compare_key [5.1.0]カスタムフィールド名の比較条件 meta_type_key [5.3.0]カスタムフィールド名の比較時に英大文字・小文字を区別する場合に'BINARY'を指定。使い方は「5.3の機能強化:カスタムフィールドキーの条件指定が使いやすくなる」を参照。 author 投稿者ID author_name 投稿者名 post_status 投稿ステータス('publish'、'inherit'、'auto-draft'、'private'など。複数指定する場合は,で区切る) order ソート順を示すASCかDESC(省略時はDESC) orderby ソート対象を示すauthor、date、 category、title、modified、ID、rand、'comment_count'など(省略時は投稿日時)。
※クエリーパラメータに'meta_key'が指定されている場合は、'meta_value'および'meta_value_num'が使用できる。
※[4.2.0]クエリーパラメータに'meta_query'が指定されている場合、その連想配列のキー名を使用できる。posts_per_page 最大取得件数(省略時は管理画面「表示設定」の「1ページの投稿数」) offset 取得開始位置(先頭は0。省略時は取得件数とページ番号から算出) post_type 投稿タイプを示す'post'、'page'、カスタム投稿タイプ名またはそれらの配列('any'を指定することで登録されているすべて投稿タイプ) attachment 添付情報名(post_name) attachment_id 添付情報のID subpost attachmentのエイリアス subpost_id attachment_idのエイリアス name 投稿名 m 投稿日時(書式はYYYY~YYYYMMDDhhmmss。数字以外は取り除かれる) hour 投稿日時の時 minute 投稿日時の分 second 投稿日時の秒 year 投稿日時の年 monthnum 投稿日時の月 day 投稿日時の日 date_query 日付に関連する検索条件を配列で指定。使い方は「投稿日の検索が自由自在に」を参照。 fields 取得したい項目名('ids'の場合は投稿IDのみ、'id=>parent'の場合は投稿IDおよび親ID(投稿IDがキーで中身が親IDの配列)、そのほかの場合は全部) nopaging 1を指定した場合、posts_per_pageの指定値を無視して条件にマッチする全件数を取得 tax_query タクソノミーに関連する条件を配列で指定。配列の形式は次の通り。 ・'relation'には、'OR'または'AND'のいずれかを指定(省略時は'AND')。array( 'relation' => 'AND', array( 'taxonomy' => '', 'terms' => array(), 'include_children' => true, 'field' => 'term_id', 'operator' => 'IN' ), )
・詳細条件を指定する配列は複数指定でき、'relation'の指定にしたがって条件を組み合わせる。
・詳細条件の'taxonomy'には、'category'、'post_tag'、'post_format'などのタクソノミー名を指定。
・詳細条件の'terms'には、タクソノミーの値を配列で指定。
・詳細条件の'field'には、'term_id'、'slug'などのフィールド名を指定。
・詳細条件の'operator'には、'AND'、'IN'、'NOT IN'の何れかを指定。
meta_query カスタムフィールドに関連する条件を配列で指定。配列の形式は次の通り。 ・'relation'には、'OR'または'AND'のいずれかを指定(省略時は'AND')。array( 'relation' => 'AND', array( 'key' => 文字列, 'value' => 文字列または配列, 'compare' => '=', 'type' => 'CHAR' ), )
・詳細条件を指定する配列は複数指定でき、'relation'の指定にしたがって条件を組み合わせる。
・詳細条件の'key'には、カスタムフィールドの名前を指定。
・詳細条件の'value'には、カスタムフィールドの値を文字列または配列(複数の値を指定する場合)で指定。
・詳細条件の'compare'には、条件として'='、'!='、'>'、'>='、'<'、'<='、'LIKE'、'NOT LIKE'、'IN'、'NOT IN'、'BETWEEN'、'NOT BETWEEN'の何れかを指定(省略時は'=')。
・詳細条件の'type'には、値('value')のデータ型として'NUMERIC'、'BINARY'、'CHAR'、'DATE'、'DATETIME'、'DECIMAL'、'SIGNED'、'TIME'、'UNSIGNED'の何れかを指定(省略時は'CHAR')。
※[4.2.0]複数のカスタムフィールドの条件を指定し、かつそれらの項目でソートしたい場合は、そのカスタムフィールド条件の配列のキー名に任意の文字列(下記の'meta1'や'meta2')を指定することでそれを'orderby'パラメータに指定できる。
array( 'relation' => 'AND', 'meta1'=>array( 'key' => 文字列, 'value' => 値1, 'compare' => '>', 'type' => 'DECIMAL' ), 'meta2'=>array( 'key' => 文字列, 'value' => 値2, 'compare' => ' 'DATE' ), )
返り値
マッチしたすべてのデータが格納された配列を返す。データの中身は、基本的に投稿情報すべてになるが、パラメータとして'fields'の値が'ids'が指定された場合は投稿IDの配列、'id=>parent'を指定指定された場合はキーが投稿IDで中身が親投稿IDとなる。注意
パラメータnameは投稿名であり、投稿タイトルではない。
パラメータmは実際の検索前に数字以外の文字は除外され、年月日時分秒の順に分割される(年のみ4桁、ほかは2桁)。具体的には、「m=2011年04月01日」と指定された場合は、「year=2011&monthnum=04&day=01」と同じ意味となる。
参考:
投稿日の検索が自由自在に
query_posts(WP_Queryクラス)でカテゴリーを絞り込む
query_posts(WP_Queryクラス)で投稿タグを絞り込む
query_posts(WP_Queryクラス)で'tax_query'を使いこなす
query_posts(WP_Queryクラス)でカスタムフィールドを使う
もうquery_postsは呼ばない
使用例
- カテゴリー名が'日記'の投稿情報をロードする。<?php query_posts( 'category_name=日記' ); ?>
ソースファイル
/wp-includes/query.php最終更新 : 2022年12月22日 08:40
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