set_transient

説明

bool set_transient( string $transient, mixed $value [ , int $expiration = 0 ] )
トランジェントの値を設定する。

パラメータ

  • $transient
    トランジェント名(172文字以下)を指定。
  • $value
    保持する値を指定。
  • $expiration
    値を保持する秒数を指定(省略時は0)。

返り値

値を保持できた場合はtrueを、保持できなかった場合はfalseを返す。


注意

本関数は特定のデータを一時的または永続的に保持する。値の保持方法はサイトの環境に依存し、オブジェクトキャッシュ( wp_cache_set関数)かオプションテーブル( update_option関数など)が使用される。

パラメータ$transientはフィルター名やアクション名に使用され、WordPress本体が使用する名称と被らないように注意しなければならない。

配列やオブジェクトを保持する場合、パラメータ$valueにはシリアライズする必要はない。

保持期間を示すパラメータ$expirationは、"expiration_of_transient_{$transient}"フィルターを経て判定される(0の場合は永続的に保持)。


使用例

  • トランジェントの値を設定する。
    <?php set_transient( 'myplugin_data', $value ); ?>
  • 3時間保持するトランジェントの値を設定する。
    <?php set_transient( 'myplugin_data', $value, 3 * HOUR_IN_SECONDS ); ?>

フィルター

[3.0.0]はじめに"pre_set_transient_{$transient}"フィルターを呼び出す。パラメータ$valueには本関数が受け取った内容が格納されている。4.2.0以降は$expirationにはintでキャストした値が、4.4.0以降は$transienには本関数が受け取った内容が格納されている。
$value = apply_filters( "pre_set_transient_{$transient}", $value, $expiration, $transient );
[4.4.0]値を保持する前に"expiration_of_transient_{$transient}"フィルターを呼び出す。パラメータ$expirationにはintでキャストした値が、$valueには"pre_set_transient_{$transient}"フィルターの結果が、$transientには本関数が受け取った内容が格納されている。
$expiration = apply_filters( "expiration_of_transient_{$transient}", $expiration, $value, $transient );

アクション

[3.0.0]値を保持できた場合は"set_transient_{$transient}"アクションを呼び出す。パラメータ$valueには"pre_set_transient_{$transient}"フィルターの結果が格納される。3.6.0以降は$expirationには"expiration_of_transient_{$transient}"フィルターの結果が、4.4.0以降は$transienには本関数が受け取った内容が格納されている。
do_action( "set_transient_{$transient}", $value, $expiration, $transient );
[3.0.0]値を保持てきた場合は'setted_transient'アクションを呼び出す。パラメータ$transienには本関数が受け取った内容が格納されている。3.6.0以降は$valueには"pre_set_transient_{$transient}"フィルターの結果が、$expirationには"expiration_of_transient_{$transient}"フィルターの結果が格納されている。
do_action( 'setted_transient', $transient, $value, $expiration );

ソースファイル

/wp-includes/option.php

最終更新 : 2019年04月23日 14:56



お勧め

フィードにサムネイル画像を追加する(2022年11月7日 更新)

WordPressが出力するの標準のフィードには、各投稿のサムネイル画像の情報が含まれていない。ネットで検索してみるといくつかの方法があることがわかったので、その中から2つ試してみた。

ダッシュボードの「クイックドラフト」を「CodeMirror」に変更してみた(2019年11月5日 更新)

管理ページの「テーマエディター」では4.9以降「CodeMirror」が利用されている。今回はこの「CodeMirror」をプラグインで活用できないか調べた話である。

スマートフォン向けの振り分けを自前で行う(2012年1月23日 更新)

PC向けのサイトをスマートフォン対応する場合、WPtouchやktai styleに代表されるスマートフォン対応のテンプレート切り替えプラグインを使用するのが一般的。そういったプラグインはテンプレート切り替え以外の機能も備えており、そういった機能は必ずしも必要ではない。そんなわけで、ここでは超シンプルなスマートフォン向けのテンプレート切り替えを実現する方法を紹介する。

ブロックエディターの文字サイズ設定を変えてみる(2019年12月12日 更新)

今回は「前回投稿した内容」の続きブロックエディターの文字サイズ設定を変えようと思う。参考にするテーマはもちろん「Twenty Twenty」である。

5.5の機能強化:コメントフォームのちょっとした改良(2020年8月12日 更新)

来月にリリースされるWordPress 5.5に向けてBeta 1、2、3と公開が続いている。「WordPress 5.5 Beta 3(以降Beta 3)」のソースコードを見ていくと、コメントフォームを表示する comment_form関数が機能拡張されていた。