wp_get_current_user

説明

WP_User wp_get_current_user( )
現在のユーザ情報を取得する。

パラメータ

パラメータはありません。

返り値

現在のユーザ情報としてWP_Userのオブジェクト(グローバル変数$current_user)を返す。ユーザ情報のプロパティは次の通り。
プロパティ名データ型意味
dataObject基本データ
IDintユーザID
capsArray所有するロールの連想配列(キー名がロール名)。管理者の場合はキー名'administrator'の値が1を含む。
cap_keystringロールのキー名
rolesArray所有するロールの配列(値がロール名)。管理者の場合は'administrator'を含む。
allcapsArray所有する権限の連想配列(キー名が権限名)
filterstringフィルター

なお、以下のプロパティについては、少なくとも3.3では無くなっている。
プロパティ名データ型意味
idintユーザID
first_namestring名前
last_namestring名字
user_loginstringログイン名
user_passstring暗号化されたパスワード
user_nicenamestringナイスネーム
user_emailstringメールアドレス
user_urlstringウェブサイト
user_registeredstring登録日時(書式はyyyy-mm-dd hh:mm:ss)
user_activation_keystringアクティベーションキー
user_statusintステータス
display_namestringブログ上の表示名
spamintスパム
deletedint削除状態
nicknamestringニックネーム
descriptionstringプロフィール情報
rich_editingboolビジュアルリッチエディターの状況
comment_shortcutsboolキーボードショートカットの状況
admin_colorstring管理画面の配色
use_sslintSSL使用
aimstringAIM
yimstringYahoo IM
jabberstringJabber / Google Talk
wp_capabilitiesArray所有するロールの連想配列
wp_user_levelintユーザレベル
wp_dashboard_quick_press_last_post_idintクイック編集用の投稿ID
wp_usersettingsstringユーザ設定内容
wp_usersettingstimeintユーザ設定更新時間(秒数)
source_domainstringドメイン名
primary_blogintブログID
closedpostboxes_postArrayクローズされている編集パーツの配列
metaboxhidden_postArray非表示の編集パーツの配列
metaboxorder_postArray編集パーツの並び順(キー名は'side'、'normal'、'advanced')
screen_layout_postintスクリーンレイアウト(列の数)
managenavmenuscolumnshiddenArray非表示のナビゲーションメニュー項目
metaboxhidden_navmenusArray非表示のナビゲーションメニュー編集パーツ
user_levelintユーザレベル
user_firstnamestring名前
user_lastnamestring名字
user_descriptionstringプロフィール情報

注意

この関数の内部では、 get_currentuserinfo関数を呼び出し、バージョン4.5.0以降はプライベート関数_wp_get_current_userを呼び出し、グローバル変数$current_userを更新する。

プライベート関数_wp_get_current_userでは、グローバル変数$current_userが未設定の場合、'determine_current_user'フィルターを呼び出し、認証クッキーを検証して認証されたユーザーをグローバル変数$current_userに適用する。

本関数は'init'アクション直前に実行される$wpのinitメソッド内で呼び出されており、通常では遅くともこの時点で認証されたユーザーが確定している。


使用例

  • 現在のユーザ情報を取得する。
    <?php $userinfo = wp_get_current_user( ); >

フィルター

実行するフィルターはありません。

アクション

実行するアクションはありません。

ソースファイル

/wp-includes/pluggable.php

最終更新 : 2024年02月21日 11:36



お勧め

CSSやJavaScriptファイルのバージョン番号を変える(2018年5月27日 更新)

WordPress 4.7系の脆弱性をついた攻撃も落ち着いた感じなので、標準でヘッダーやフッター内に出力されるWordPressのバージョン番号について一考しました。

テーブルブロックを投稿メタ(カスタムフィールド)に保存する(2022年1月5日 更新)

ふと「テーブルブロックの内容を投稿メタ(カスタムフィールド)として保存できたら便利なのでは」と思い、投稿メタの使い方を調べてみた。

カスタム投稿タイプの投稿保存には専用アクションを使おう(2014年7月4日 更新)

カスタム投稿タイプを登録して、専用ウィジェット(meta_box)を使って拡張情報を入力させ、それらの情報をsave_postアクションで保存する。これまではこんな感じだったのだが、久しぶりにカスタム投稿タイプを使ったら、save_postアクションの前にsave_postに投稿タイプ名がくっついたアクションが追加されていた。

Fotepo:プラグイン作ってみました(2019年9月19日 更新)

仕事柄、Chromeの「デベロッパーツール」を使ってページのフォントを変更することがある。そんな時、無効なフォント名を指定してしまったり、フォント名をまちがえることがあり、もう少しお手軽にできないかと思って作ったのが今回紹介するプラグイン「Fotepo」である。

5.3への準備:投稿写真を使っているサイトは準備しておこう(2019年10月10日 更新)

この記事は先日公開した「5.3の新機能:JPEG画像の向きを調整」の続きのようなものになる。高解像度の投稿写真を扱っているサイトは、5.3のリリースに合わせて対応を検討しておくべきことをまとめてみた。