wp_insert_post

説明

mixed wp_insert_post( array $postarr [ , bool $wp_error = false [ , bool $fire_after_hooks = true ] ] )
投稿情報を登録する。

パラメータ

  • $postarr
    投稿情報を連想配列で指定。連想配列の内容(抜粋)は次の通り。
    キー名省略時の値内容
    'post_status''draft'投稿ステータス('draft'、'publish'、'private'、'future'など)
    'post_type''post'投稿タイプ('post'、'page'、カスタム投稿タイプ名など)
    'post_author' $user_ID投稿者ID
    'ping_status' get_option( 'default_ping_status' )デフォルトのピンステータス
    'post_parent'0親の投稿情報ID
    'menu_order'0メニューの表示順
    'to_ping'''
    'pinged'''
    'post_password'''パスワードによるアクセス制限時のパスワード
    'guid'''
    'post_content_filtered'''
    'post_excerpt'''抜粋
    'import_id'0新しい投稿情報ID(未使用のID)
    'post_content'''投稿記事
    'post_title'''タイトル
    'ID'投稿情報ID
    'post_category'カテゴリーIDの配列
    'tags_input'投稿タグの文字列(複数の場合は,(カンマ)区切り)
    'comment_status'コメントステータス('open'、'closed'など)
    'post_date'投稿日時
  • $wp_error
    登録失敗時にエラー内容を示す WP_Errorオブジェクトを返す場合はtrueを、0を返す場合はfalseを指定(省略時はfalse
  • $fire_after_hooks
    [5.6.0]投稿情報とその関連情報の保存後に wp_after_insert_post関数を呼び出す場合はtrueを指定(省略時はtrue)。

返り値

正しく登録できた場合は投稿情報のIDを返す。登録できなかった場合は、パラメータ$wp_errorにしたがってWP_Errorオブジェクトまたは0を返す。

注意

'ID'プロパティで指定した投稿情報がすでに存在する場合は、追加は行わず、その投稿情報を更新する。なお、公開済みの投稿危記事を'post_status'プロパティを省略して更新すると、ステータスが「下書き('draft')」などに変わってしまう。また固定ページを'post_type'プロパティを省略して更新すると、投稿タイプが「投稿('post')」に変わってしまう。どちらも注意が必要だ。
'post_status'プロパティが'private'以外の場合、'post_password'プロパティを指定しても無効となる。
'post_type'プロパティが'post'で'post_status'プロパティが'auto-draft'以外の場合、'post_category'プロパティが省略されている場合はデフォルトのカテゴリーが適用される。
内部では、デフォルトのカテゴリーID、コメントステータス(「新しい投稿へのコメントを許可する」の値)、ピンステータス(「他のブログからの通知 (ピンバック・トラックバック) を受け付ける」の値)を取得している。
$post_category = array( get_option('default_category') );
$comment_status = get_option( 'default_comment_status' );
$ping_status = get_option( 'default_ping_status' );
[4.2.0]タイトル(post_titile)、本文(post_content)、抜粋(post_excerpt)については、カラムのcharsetが'utf8'の場合に wp_encode_emoji関数を使って絵文字の文字コードをHTMLエンティティに変換する。

使用例

  • 投稿情報としてタイトルと内容を登録する。
    <?php $post_id = wp_insert_post( array( 'post_title'=>'テスト投稿', 'post_content'=>'この投稿はテストです。' ) ); ?>
  • 投稿情報として$postarrを登録する。登録できなかった場合はエラー内容を取得する。
    <?php $post_id = wp_insert_post( $postarr, true ); ?>

フィルター

[3.9.0]更新する投稿情報の再構築後、投稿タイプが'attachment'の場合は'wp_insert_attachment_data'フィルターを呼び出す。パラメータ$dataには再構築された投稿情報が、$postarrには本関数が受け取った内容にデフォルト要素を補完後にサニタイズしたものが格納されている。[5.4.1]パラメータ$unsanitized_postarrが追加され、本関数が受け取り時の$postarrの内容が格納されている。[6.0.0]パラメータ$updateが追加され、投稿済み($postarr['ID']が空でない)の場合はtrueが格納されている。
$data = apply_filters( 'wp_insert_attachment_data', $data, $postarr, $unsanitized_postarr, $update );
[2.7.0]更新する投稿情報の再構築後、投稿タイプが'attachment'以外の場合は'wp_insert_post_data'フィルターを呼び出す。パラメータ$dataには再構築された投稿情報が、$postarrには本関数が受け取った内容にデフォルト要素を補完後にサニタイズしたものが格納されている。[5.4.1]パラメータ$unsanitized_postarrが追加され、本関数が受け取り時の$postarrの内容が格納されている。[6.0.0]パラメータ$updateが追加され、投稿済み($postarr['ID']が空でない)の場合はtrueが格納されている。
$data = apply_filters( 'wp_insert_post_data', $data, $postarr, $unsanitized_postarr, $update );
[3.3.0]指定された投稿情報が「空」か調べるため'wp_insert_post_empty_content'フィルターを呼び出す。$maybe_emptyにはタイトル、コンテント(記事内容)、抜粋のすべてが空の場合にtrueが格納されている。
if ( apply_filters( 'wp_insert_post_empty_content', $maybe_empty, $postarr ) ) {
[3.1.0]親記事のIDを指定する前に'wp_insert_post_parent'フィルターを呼び出す。
$post_parent = apply_filters( 'wp_insert_post_parent', $post_parent, $post_ID, compact( array_keys( $postarr ) ), $postarr );

アクション

[2.5.0]投稿情報を更新する前に'pre_post_update'アクションを呼び出す。
do_action( 'pre_post_update', $post_ID );
[5.1.0]すでに投稿情報が登録されている場合'edit_post'アクションの前に'edit_post_{投稿タイプ}'アクションを呼び出す。パラメータ$post_IDには投稿IDが、$postには更新する投稿情報が格納されている。
do_action( "edit_post_{$post->post_type}", $post_ID, $post );
[1.2.0]すでに投稿情報が登録されている場合'edit_post'アクションを呼び出す。パラメータ$post_IDには投稿IDが、$postには更新する投稿情報が格納されている。
do_action( 'edit_post', $post_ID, $post );
[3.0.0]すでに投稿情報が登録されている場合'edit_post'アクションの後に'post_updated'アクションを呼び出す。$post_afterには更新後の投稿情報が、$post_beforeには更新前の投稿情報が格納されている。
do_action( 'post_updated', $post_ID, $post_after, $post_before );
[3.7.0]'save_post'アクションを呼び出す前に'save_post_post'のような末尾に投稿タイプ名を含むアクションを呼び出す。$postには更新する投稿情報が格納されている。
do_action( "save_post_{$post->post_type}", $post_ID, $post, $update );
[1.5.0]'save_post'アクションを呼び出す。$postには更新する投稿情報が格納されている。
do_action( 'save_post', $post_ID, $post, $update );
[2.0.0]'wp_insert_post'アクションを呼び出す。$postには更新する投稿情報が格納されている。
do_action( 'wp_insert_post', $post_ID, $post, $update );

ソースファイル

/wp-includes/post.php

最終更新 : 2022年06月01日 12:29



お勧め

Login rebuilder 2.3.0の新機能を紹介(2018年5月27日 更新)

プラグイン「Login rebuilder」はログイン時の履歴(ログ)や不正なログインページへのアクセス履歴を保存している。これらの履歴情報はダッシュボートで確認できるが、バージョン2.3.0においてそれぞれがダウンロードできるようになった。

古めのリビジョンを削除した時のメモ(2022年5月16日 更新)

大きく育ったデータベースを整理するため、古めのリビジョンとそれに紐づいたカスタムフィールドデータを削除。と思ったら「The total number of locks exceeds the lock table size」というエラーが発生して削除できなかった。

決まった値を返すだけの関数群(2018年5月27日 更新)

WordPressのソースコードを眺めているとフィルター関数名で'__return_○○'が指定されている部分を時々見かけます。それらの関数定義を見てみると、すべて決まった値を単純に返すだけでした。これらの関数がちょっと気になったので、まとめてみました。

「Align widgets horizontally」プラグインのフィルター使用例(2024年5月15日 更新)

ダッシュボードのウィジェットを横並びに変える「Align widgets horizontally」プラグインには緒設定を変更できるフィルターが用意されている。ここではフィルターの使い方と設定できる項目について紹介する。

WP_Postオブジェクトで投稿情報を直感的に使う(2012年10月4日 更新)

WordPress 3.5で登場するであろう WP_Postクラス。WordPressの投稿情報は、投稿情報本体のほか、カテゴリーや投稿タグ、カスタムフィールドなど、いくつかに分散して記録され、それぞれの情報を取得する際は、いくつかの関数をしていた。新しいWP_Postクラスにより、その習慣とおさらばできるかもしれない。