説明
パラメータ
- $contextコンテキスト('admin'、'image'または任意の名前)を指定(省略時は'admin')。
返り値
PHP設定のmemory_limit値を変更できない状態か、現在のmemory_limit値で-1(上限なし)の場合は、falseを返す。注意
バージョン4.6.0で追加された関数で、標準では管理ページ(wp-admin以下のページ)を表示する際に呼び出している。従来のバージョンにおいて最大メモリー使用量をカスタマイズする場合、該当するページ内にadmin_memory_limitフィルターやimage_memory_limitフィルターが用意されており、それらを使用して行うことができた。バージョン4.6.0では関連ファイルで個別に記述されていた処理を一本化する形で本関数が用意されている。
管理ページ(wp-admin以下のページ)で最大メモリー使用量をカスタマイズしたい場合、この関数を呼び出すのではなく、関連するフィルター関数を登録して最大メモリー使用量を制御することになる。なお、すでにadmin_memory_limitフィルターやimage_memory_limitフィルターを使用している場合は特に変更する必要はない。
また管理ページを含む特定のページで最大メモリー使用量をカスタマイズしたい場合は、該当するフィルター関数を登録してページを表示する前段階で本関数を呼び出す。
【重要】各フィルター関数で変更する最大メモリー使用量の内容は、現在のmemory_limit値およびWP_MAX_MEMORY_LIMITの値(標準では256M)よりも大きくなければならない。
[6.3.0]'cron_memory_limit'フィルターが追加された。
使用例
- 特定ページ用のコンテキスト'private'で最大メモリー使用量を512Mに変更する。
<?php // 最大メモリー使用量を変更したいページに以下を記述 wp_raise_memory_limit( 'private' ); // テーマのfunctions.phpやプラグインで以下を記述 add_filter( 'private_memory_limit', 'mytheme_private_memory_limit' ); function mytheme_private_memory_limit( $filtered_limit ) { return '512M'; } ?>
フィルター
[3.0.0]管理ページ全般(パラメータ$contentが'admin')の最大メモリー使用量を増やす場合は'admin_memory_limit'フィルターを呼び出す。パラメータ$filtered_limitにはWP_MAX_MEMORY_LIMITの値が格納されている。アクション
実行するアクションはありません。ソースファイル
/wp-includes/functions.php最終更新 : 2023年08月09日 08:23
関連
お勧め
CSSやJavaScriptファイルのバージョン番号を変える(2018年5月27日 更新)
WordPress 4.7系の脆弱性をついた攻撃も落ち着いた感じなので、標準でヘッダーやフッター内に出力されるWordPressのバージョン番号について一考しました。
テーブルブロックを投稿メタ(カスタムフィールド)に保存する(2022年1月5日 更新)
ふと「テーブルブロックの内容を投稿メタ(カスタムフィールド)として保存できたら便利なのでは」と思い、投稿メタの使い方を調べてみた。
カスタム投稿タイプの投稿保存には専用アクションを使おう(2014年7月4日 更新)
カスタム投稿タイプを登録して、専用ウィジェット(meta_box)を使って拡張情報を入力させ、それらの情報をsave_postアクションで保存する。これまではこんな感じだったのだが、久しぶりにカスタム投稿タイプを使ったら、save_postアクションの前にsave_postに投稿タイプ名がくっついたアクションが追加されていた。
Fotepo:プラグイン作ってみました(2019年9月19日 更新)
仕事柄、Chromeの「デベロッパーツール」を使ってページのフォントを変更することがある。そんな時、無効なフォント名を指定してしまったり、フォント名をまちがえることがあり、もう少しお手軽にできないかと思って作ったのが今回紹介するプラグイン「Fotepo」である。
5.3への準備:投稿写真を使っているサイトは準備しておこう(2019年10月10日 更新)
この記事は先日公開した「5.3の新機能:JPEG画像の向きを調整」の続きのようなものになる。高解像度の投稿写真を扱っているサイトは、5.3のリリースに合わせて対応を検討しておくべきことをまとめてみた。